赤瀬川原平『猫から出たマコト』
前半は、「猫」の入った、ことわざ・慣用句をテーマにしたエッセイ。
「猫」を使った表現の多さに驚く。
猫が昔から人間にとって身近な存在で、しかも、やんちゃなキャラクターとして親しまれてきたのが分かる。
写真も、そんな様子を捉えている。
ツンデレシニカルな考察だが、妙に納得してしまう。
後半は、「猫生相談」。
投稿に対し、ユーモアたっぷりに(時にはまじめに)回答している。
著者の猫のイラスト、どこかで見たことある気がする。思い出せない……。
写真へのコメントで、マネの「オランピア」が出てきたから、調べてみた。
黒猫は自由の象徴であり、立てられた尾は高ぶる性欲を意味しているらしい。
背景が暗い色なんで分かりにくいけど、右の方に黒猫が。