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Grizabella

セレンディピティを求めて

「二度と犠牲にならない」と誓おう 石原加受子『つらかった過去を手放す本』

 

つらかった過去を手放す本

つらかった過去を手放す本

 

 

著者の本は、以前にも紹介したことがある。

grihal.hatenablog.com

 

『「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本 』では、自分中心の生き方を提案していたが、今作では、自分中心の視点から「過去」を見つめ直すという、より具体的な内容となっている。

 

 相手の感情を変えることはできない

どんなに相手が悪くても、相手があなたに抱いている感情を変えることはできない

(P.65)

相手が過去の出来事をどう考えているか、また、その出来事を覚えているかどうかは、関係ありません。大事なのはあなた自身です。

(P.195)

何かトラブルが起きると、相手が良い・悪いにかかわらず、マイナスの感情を抱いてしまうというのは、よくあることだ。それに、「誰かが100%悪い」というハッキリといえる状況はなかなかない。

「でも、あなただって悪かったよね」と思ってしまうのが人間。

「人がどう感じているか」を変えることはできないのだ。

 

自分の心に正直に

自分の感情や気持ちを脇に退けたり無視したりしていると、私たちにもともと備わっている感知能力はどんどん鈍くなっていき、やがて、自分の気持ちすら見えなくなってしまいます。

(P.70)

私の話になるが、 出会ったばかりの頃に、「あれ?」と感じることが多い人とは、後に価値観の違いから、トラブルになりやすい。

それでも、「仲良くしなければ」「私が変なのかも」と無理に付き合ってきた。そして、傷付いてきた。

「考え方が違っても得るものはあるはず」なんて、ポジティヴに転換しようとしていた。

私は空気が読めないくせに、たまに妙にカンが冴えている時があるのだが(単に神経質なだけかもしれないが)、せっかくの兆候を見逃していたのだ。

 

二度と犠牲にならない

「私は二度と犠牲にならない」

「これからは、他の人ではなく私自身の気持ちや感情、欲求を優先しよう」

(P.167)

世の中では、「自己犠牲」や「困難に耐えること」は、良いことだとされている。

しかし、誰かのために自分を犠牲にしても、その人が感謝してくれるとは限らない。

また、困難な状況に耐え続けて、心や体を壊してしまったとしても、周囲の理解が得られるとは限らない。

それに、感謝や謝罪があれば、本当に救われるのだろうか?

自分の人生は、自分自身のものであるべきだ。

 

過去とどう向き合うか?

過去に起こったことは、「自分自身を愛すること」の大切さをあなたに気付かせるために、起こるべくして起こったのだという見方ができます。

(P.172) 

過去はやり直せないと分かっていても、後悔してしまうもの。

私は、自分中心の生き方を知れば知るほど、他人の感情に囚われてきた過去を消し去ってしまいたくなった。

だから、この文を読んで、ハッとさせられた。

夜中にふと昔のことを思い出して、自責の念にかられることもあるが、

そういう時は、この言葉を思い出すことにしよう。

 

最後に

「過去」というと大きなものに捉えがちだが、この本は身近な例が多い。

「なぜか昔からうまくいかない」と感じていたり、

日常生活で生きづらさを感じていたりする人にオススメの一冊だ。