近未来より
近未来モノの小説を書いている。
一人ブレインストーミングをしていると、「年代を書くか、ぼかすか」という疑問が浮かんできた。
2050年くらいがいいかな?
……
あれ? 私、生きてる!?
生きている可能性が高い年齢だった。
2050年でも、充分に「未来」なのだが、自分が生きているだろう年代は、SF的なイメージが浮かびにくい。
かといって、2100年だと、「近未来」ではない気がする。今と地続きの「未来」というイメージが想像できない。
一昔前のSFだと、「2020年」や「2050年」などを見かける。「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」では、2015年は「未来」だ。
「2020年」は、今ではもう、「SFに登場する年」ではなく、「東京オリンピックの年」になっている。
なのに、「2000年代=未来」の感覚も、同時に持っている。
2000年代に生まれた人たちは、どう感じているのだろうか?
2000年に生まれた人も、もう高校生だ。
かつて、SFの舞台とされた「未来」に、私はもう、生きているのだ。
「未来」はすぐそこに。