Grizabella

セレンディピティを求めて

自分中心に生きよう! 『「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本』

 

「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本

「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本

 

 

タイトルに惹かれて借りたこの本。

それまで、「動けない」自覚はあったのだけれど(先延ばし癖)、「怖さ」はあまり感じていなかった。

でも、この本を読んで、「怖さ」が自分の生きづらさの一因になっていると気付いた。

 

 

自分がしたいから、する

他者中心は「思考」に囚われて行動しがちです。

自分中心は「自分の気持ち、感情、意志」を大事にした行動をとります。(P.75) 

 

自分の人生なのだから、自分中心に生きていい。

世間体のためにやりたくないことをイヤイヤやったり、人の顔色を窺って自分の好きなことを我慢したりして、ストレスを溜め込む毎日は楽しいだろうか?

自分では気を付けていても、ネガティヴな感情は無意識に出てしまうものだ。

それを周囲の人に勘付かれて、当たりがキツくなるかもしれない。

あるいは、他人の行動の意味を自分で勝手に推測し、結論付けて、恐れを増大させてしまうかもしれない。

他者中心の生き方は、悪循環を引き起こしやすい。

 

他者中心になってしまった原因は?

原因は、「今関係している物事・人」だけでなく、家庭環境にあるかもしれない

幼少時に最も身近な存在である家族に否定され続けると、他者への不信感や恐れを抱きやすい。

 

どうすれば変われるか?

「○○しなければならない(してはならない)」から自分を解放する

「私は自由なんだ」と発想できれば、まず、「しなければならない」「してはいけない」という思考によって生じる恐怖から解放されていきます。(P.102) 

 

自分の気持ちを大切に

「相手が言っていることは、〝意見〟や〝感想〟に過ぎない。相手が高圧的な言い方や怒った言い方で私を動かそうとしても、私は、相手の言うことに従うことはない。私がそれを選択するかどうかは、心から私の自由だ。相手よりも、私は自分の気持ちや感情や意志を、もっと大事にしていいんだ」(P.112)

最も印象に残った言葉。手帳に書きとめた。

  

  • 「自分の感情」を基準にして
  • 「したいこと」を楽にできる範囲でする
  • その都度、「達成感」を味わう
  • 満足できるので、それが継続性につながる(P.130)

 

満足を知る

「自分の満足する時間・分量」を知る。

反対に、自分の限界を知るのもいいかも、と思った。

ヘトヘトになってしまう前に、自分でセーブするために。

 

楽しみながらやる

「着々と楽しみながら、継続的に努力する」というのは、楽に順調に成功するための〝最高の法則〟です。(P.206)

 

まとめ

この本で扱っている「自分中心心理学」。

「自動思考に気付き・やめる」という点は認知行動療法、「自分や人の感情に振り回されないようにする」という点は、NLP神経言語プログラミング)に似ていると感じた。

 

鋭い指摘にドキッとさせられた。特に、休むことへの罪悪感に。

扱っているケースが具体的なので、すぐに使えそうだと感じた。

 

自分の捉え方を変えることがテーマのため、深刻な状況の人には合わない内容だと思うが、

怖くなって先延ばしにしたり、やめたりしてしまう人

人の顔色ばかり窺ってしまう人

自分の気持ちを出せない人

休んでも疲れが取れない人

は、一読の価値あり。

 

 「空気を読め」「人を気遣え」なんてよく言うが、

他人のことを考えるのは、自分のことをしっかりできるようになってからでいい。