田中ウルヴェ京『「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方』
- 作者: 田中ウルヴェ京
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2008/04/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者はオリンピック選手をはじめとした、アスリートたちのコーピング指導を行っている。彼らは本番で最高のパフォーマンスを求められるため、身体だけでなく精神面への負担も相当なものだろう。
私たちの日常生活において、「一度きり」ということは少ないが、彼らを支えるメソッドを学ぶことで、感情に振り回されない強さを手に入れることができるかもしれない。
コーピングとは
認知行動療法を基にした技術。
自らの行動で感情をコントロールし、自らで変えていく。
セルフトークスキル
気づき→羅列→仕分け→選(え)りすぐる
良いセルフトークの例が書かれていて、分かりやすい。しかも青文字になってるから、意識しやすい。
落ち込んでいる時は、気付くことさえできないから。
「自分の過信は他人にはすでにバレている」(P.78)
これはグサっときた。
「他人の気持ちは変えられないので、それを変えようとすることは非現実的であり、無駄な努力である」
「他人に好かれたいからといって、自分をなくして他人に影響されることはますます自信をなくすことにつながりかねない」(P.81)
これも。特に後者。イラついている相手に気を遣ったつもりが、ますますイラつかせてしまって、委縮することがあるから。
自分を犠牲にして、他人に期待されているからと思ってやっていることは、いつか怒りに変わる。こんなに自分はやってあげたのに、という怒りになる。それは他人のためを本当に思っているのではなく、自己保身だけである。真の人への思いやりは、自分は自分であることに責任を持つことだ(P.83)
これは常に意識したい。
心を作るコーピング
クリップ法で自分のマイナス思考に気付く
片方のポケットにクリップを大量に入れておき、マイナス思考をしてしまったら、もう片方のポケットに移す。
自分の感情別にマイソングを持っておく
他人をほめまくる
自分を盛り上げるサイキアップ
寝る前の「ありがとう」
光合成を感じる
一瞬で心を変える「輪ゴム」テクニック!
腕にはめておき、マイナス思考に陥ってしまった時にはじく。痛みをきっかけに思考をストップする。
ストレスの引き算思考法
「人生の中でイヤなことの総量はすでに決まっていて、そのイヤなことが実際に自分の身に起きた時は、人生のイヤな出来事総量が減った」と考える。
理想イメージ力を強化する
「はなまる」メモを作る!
「ポジティブ」に忘れる技術
「自分はちっぽけだ」というイメージを持つ
まとめ
このほか、6章では、呼吸や姿勢など身体面を整える方法を紹介している。イラスト入りで分かりやすい。
自分にとって、ヒントになることがたくさんあった。そのため、つい引用が多くなってしまったが……。
タイトル通り、手軽にできることばかりなのだから、毎日気を付けたい。