飯窪敏彦『吾々は猫である 』
街、家、外国と、さまざまな場所で暮らす猫の写真に、短いストーリーをつけたもの。
猫って、近くで撮られているときは、カメラ意識してるんだね。
ポーズをとってくれるか、無視されるかは、猫それぞれ(?)なだけで。
まさに「日常の中の猫」
自由気ままに、そして時には人間にサービスをしてみる…という、彼らの生活ぶりを見ていると、本当に人間は彼らには逆らえないのだなと思う。
「異国に暮らす」の章で、「外国の猫ってクールだな」と思っていたら、突然ごろんと寝転がり、おなかを見せた写真があって笑ってしまった。
しかも、前のページでは、しっかりとポーズ(+カメラ目線)をとり、クールにすましていた彼が。
ジャズ好きのことを「キャット」というらしい。
あとがきがこれに絡めた話で、お茶目な人(そして猫好き!)だなと思った。
「宝の嫁 (ビームコミックス)」というマンガのあとがきで、「飼い主が旅に出たとき、猫は旅先の自分と似た柄の猫に乗り移って会いに行く」という話を知ったのだけれど、この人も飼い猫の分身に会えただろうか。