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Grizabella

セレンディピティを求めて

おかえり、がっちゃん。 五十嵐隆『生還』

自分へのご褒美として、『生還』Blu-rayを購入。

 

 

3月1日

今日は、3月1日。

syrup16gが2008年に、日本武道館で解散ライブを行った日である。
そして、5年後の2013年に、五十嵐隆『生還』ライブの発表がされた日でもある。

 

当初『再発患者』を買うつもりだったんだけど、ふと「時系列に沿って観た方がいいんじゃないか?」と思い立ち、こちらに。

これまで、解散〜生還の情報を、避けてきた。ネットやってる限り、どうしても目にしてしまうことはあるので、「積極的には見ない」程度なのだけれど。

解散後に知ったから、「思い出して辛い」ってこともないし、解散の経緯は分からないし、そこにあまり興味はないのだけれど、やはり解散に至るまでの心情を考えずにはいられない。

『生還』も、解散のことを考えてしまうし。

 

先日、古本屋で、再結成時のインタビューを探していたら、武道館のレポと一週間後に行われたインタビューが載っている雑誌を見付けた。

前述の理由で買うかどうか迷ったが、やはり、どうしてもじっくりと読みたくて買った。

それをきっかけに、「今なら大丈夫だな」と思った。

おそらく、今が一番、自分の中でシロップへの熱が高まっている時期だが、一方で、精神的に安定・成長してきて、たとえ、五十嵐さんやシロップが想定外の言動をしたとしても、「それはそれでいい」と思えるという自信があるから。

 

以前にも書いた通り、これまで、五十嵐さんと私の活動時期がかぶらなかったため(笑)、『生還』より前にsyrup16gのファンだったのにもかかわらず、後になってから知ることばかりだった。

「あのライブ、行けたのにな(少なくとも日程的には)」という気持ちがないわけではないが、「(そういう状況じゃなかったのだから)しょうがない」と考えるようにしている。

 

生還

私は、『生還』の後に、五十嵐さんとsyrup16gが、どういう活動を行なっていくのかを知っている。

でも、当時はまだ、ファンはもちろん、そして、おそらくメンバーさえも、彼らの行く末を知る由もなかった。

だから、あの場にいた人たちは本当に驚いたし、嬉しかっただろう。

私も、未来を知った上で、先のことは分からなかった頃の彼らを、どういうスタンスで観ればいいのかという想いが浮かんだ。

 

演出は知っていた。

それでも、「ずるい」と感じる程に、心に訴えかけるものだった。

 

『Sonic Disorder』のイントロで、後ろからの光に、メンバーのシルエットが浮かび上がる。

そして、五十嵐さんが、中央寄りに移動し、幕が上がる。

吠えながら、手を挙げて、歓声に応える五十嵐さん。

かつてのバンドメンバーと共に立つステージこそが、自分の居場所だと言わんばかりに。

この瞬間は、『生還』としか言いようがない。

 

新曲は、解散から『生還』に至るまでの期間について歌った内容が多い。それまでのシロップにはない、新しい曲調のものもあった。

「赤いカラス」好きだな〜。この時の照明も良くて。

HAIKAIツアーで聴けた人羨ましい。ファイナルでは、代わりに「透明な日」を聴けたけれど。

「delay」シリーズ第3弾、早く出してください(真顔)

 

照明といえば、中畑さんの後ろから放射状に照らすライトに、「やっぱり大樹ちゃんは太陽だ」と、しみじみと思った。笑顔が眩しい。

 

最近のライブや映像で知ってるにもかかわらず、歯食いしばってギター弾く五十嵐さんが、妙に感慨深い。この時は、全身にガチガチに力が入ってるように見えた。

 

「翌日」オリジナルヴァージョン良かった!

ネットで歌詞を見たことあって、その時も「良い」って思ったけど、曲として聴くと、なお素晴らしい。五十嵐さんの感情が、まっすぐ届く。

歌詞考えながら、昔のことをいろいろ思い出していたんだろうか。

五十嵐さんが曲を作って、それを中畑さんに聴かせにいく。

それが、アーティスト五十嵐隆syrup16gというバンドの原点で、心象風景なのだろう。

五十嵐Tを着る中畑さんにニヤニヤが止まりません。あと、生還Tを着る五十嵐さんの、生還感。

 

これは、映像ならではの良さだと思うんだけど、退場後、舞台袖で俯く五十嵐さんに、前を歩いていた中畑さんが振り返って、声をかけてる?シーンが映っていて、微笑ましかった。

この二人の関係性は変わらないのだな。

 

おまけで、退場後のメンバーを観られるのだけれど、そこでも、疲労困憊ながらも、ポツリポツリと言葉を交わす二人。

ステージに立ってない時の五十嵐さんって、想像つかなかったけど、雑誌のインタビューやニコ生から受ける印象と変わらなかったな。

楽屋に向かう時、客席と扉一枚しか隔ててなくて、ドキドキした。公演終了アナウンスか客席の声に反応して、振り返る五十嵐さん。素の彼は、「無垢」って感じの表情をしている。

繊細で不器用な五十嵐さん。世の中の汚い部分をたくさん見て、傷付いてきたのだろう。でも、もしも彼の目で世界を見ることができたのなら、きっとものすごく美しい瞬間があるのだろうなと、時々考える。

  

私は五十嵐さんに憧れているけれど、同時に「中畑さんのような友達がいたらいいのに」って思う。

そして、良い意味で冷静で、バンドに緊張感をもたらしてくれるキタダさん。『生還』では、結構ノッてるように見えた。

五十嵐さんには、やはりこの二人しかいないのだろう。

 

ありがとう

五十嵐さん、音楽活動再開してくれて、ありがとう。

また、syrup16gをやってくれて、ありがとう。

何より、生きててくれて、ありがとう。

あなたが生きていることが、多くの人にとっての希望です。

 

おかえり、がっちゃん。

 

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