『ストレングス・ファインダー』再び
自分の強みや適性を、知りたくなるようなできごとがあった。
以前やった『ストレングス・ファインダー』の新版が出ていたので、再び受けてみた。
相変わらず、設問が多い……しかも、言い回しが独特なので、集中力が必要。
「どちらでもない」ばかり選んではいけないと焦りつつ、つい選んでしまう、信念のない自分に嫌気が差す。
さて、結果は……?
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
- 作者: トム・ラス,古屋博子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
上位5つの資質
- 慎重さ
- 内省
- 収集心
- 責任感
- 回復志向
ちなみに、前回(旧版)の結果は……
- 慎重さ
- 回復志向
- 適応性
- 内省
- 収集心
ほぼ同じ!!
直感で答えてたから、驚いた。
人間の本質というものは、変わらないものだな。
注目すべきは、順位の変動。
テストの精度が上がったのもあるだろうけれど、私の内面や物事の捉え方も変わってきたということかな。
結果について
受けたことがあるというのを除いても、結果に意外性はさほど感じなかった。
しかし、
「確かに私はこういう人間だ」
「この分野が気になってはいたが、やはり合っているようだ」
「こういう部分をアピールしていけばいいのか」
といった、静かな驚きや発見は数多くあった。
5つの資質の説明を読みながら、まっさきに頭に浮かんだのは、「ブログ」だった。
5つの強みを、「ブログ」をキーワードに整理してみると……
情報を集め(収集心)、それらを精査(責任感)・考察(内省)・推敲(慎重さ)して、発信する。
また、内容や表現方法をブラッシュアップしたり、日常での困りごとをテーマにしたりすることもある(回復志向)。
私の強みを生かすのに、ブログは適したツールだと言える。
これは、あくまでも一例で、似たタイプでも別のことでアウトプットしていく人もいるだろうし、全く違うタイプだとしても「ブログ」という答えに行き着くこともあるだろう(例えば、積極的なコミュニケーションの中でテーマを見出す人、自身の感情の動きに着目する人など)。
というより、ブロガーというのは、タイプはさまざまであるが、情報発信のツールとして、「ブログ」に行き着いた人たちだとも言える。
行動アイデア
新版では、それぞれの資質について、10項目の「行動アイデア」が示されている。
これが、非常に分かりやすい。
自分の「強み」を、どう生かすかが具体的に書かれている。人付き合い、適職、職場での振る舞い、仕事の進め方、自己研鑽……といった、さまざまな場面で役立てることができそうだ。
私が「ストレングス・ファインダー」を受けた理由は、「仕事」への向き合い方を知りたかったからだ。この「仕事」は、現職だけではなく、「社会での自分の役割」といった幅広いものを考えていた。
実はリニューアルされた部分を確認せず、「新版を書店で見かけたから」というだけで、購入・受験したのだが、この「行動アイデア」は、まさに私が今求めているものだった。
私と同じように、社会での自分のあり方を知りたい、という人には、オススメだ。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
本書は、「才能」を「じぶん」と読ませる。自己啓発本にありがちだと一笑に付すこともできるが、私は、「うまい」タイトルだと感じた。
具体的には、
- 特定のタイプだけを、社会人向きだと決め付ける
- 上司と部下の相性を考えず、部下に「合わない上司ともうまく付き合うこと」を求める
というのは、本当に馬鹿げたことであるし、それを「正しい」と人に押し付けてもいけないということに、気付かされたからだ。
私は自身を「変わり者」だと思っているが……もし周囲の人に「ストレングス・ファインダー」を受けてもらったとしても、結果はさまざまだろう。
上位3つに絞ったとしても、資質や組み合わせは膨大なものになるし、「強み」をどう生かすかも異なる。まさに、十人十色だ。
本書は、テスト(アクセスコード)に解説書が付いたものなので、気軽に人に薦められるものではないのだが、もし周囲と結果を共有できたら面白いに違いない。
「私はこういうタイプで、こういうふうに物事を捉える傾向にある」というのを、それぞれが示した上で付き合えたら、社会はもっと彩りのあるものになるのではないだろうか。