5人に1人! 苑田純子『敏感すぎて困っている自分の対処法』
HSPとは?
HSP(Highly Sensitive Person)とは、「非常に敏感な人々」のこと。
脳がかすかな情報まで拾い集めるために、情報過多で疲れやすい
生まれつき過敏な子が、親からの虐待、過保護・過干渉(またはネグレクト)によって、人の顔色を窺う性格に育つ。さらに、過敏で内向的にもかかわらず、周囲に無理に合わせようとして、心身に不調をきたしてしまうのだ。
HSP度チェックをしてみると……
23項目中15項目が当てはまった(12項目あてはまればHSP気質)。
HSP気質だが、あまり度合いは高くない。
私は判断力・慎重さに欠けるので、その分だけ低いのだろう。
納得の結果だ。
どうすればいいのか?
自分も含め、多様性を受け入れる
自分の課題と他人の課題を混同しない
過保護・過干渉など、境界に侵入してくる親のもとで育ったHSPは、他人との境界が薄い。
あなたが本当の意味で責任を持てるのは、あなた自身だけです。
それ以上は、他の人の人生です。
耐えられる刺激のMAXが低いことを知っておく
瞑想
「瞑想」いうと難しそうだが、お風呂でぼ~っとするだけでも良いそうだ。
私は、自分がぼーっとしていたことに気付くと、「時間を無駄にしてしまった」と後悔してしまうのだが、そういう時間も必要なのだ。
自分を守ってくれる存在をイメージ
他人軸ではなく自分軸で考え、行動する
思い切って自分軸で決めた後で、周囲からいやな反応をされたら、自他の区別をつける練習と割り切って。
誠意をもって決めたこと、自分と周囲のバランスを考えて、精一杯考えた末の自分の人生の結論に、正しいも間違いもありません。
最後に……
なぜHSPがいるのか?
研究者によると、生物の約2割には生存戦略として敏感な気質が備わっているそうです。その敏感力で、ささいな変化や危険を察知し、生き延びようとするわけです。
HSPは、種の存続には必要な存在なのだ。人とは違うかもしれないが、無理に自分を変える必要はないと知って安心した。
すべてが当てはまるわけではなかったが、ハッとさせられる部分もあった。今まで意識したり、関連づけて考えたりしなかったことに気付かされた。
スピリチュアルな内容もあったが、自分にとって無理のない範囲で取り入れてみようと思った。
ダイバーシティ/多様性がトレンドな割に、まだまだ少数派には厳しい社会だ。
その中で、どう生き抜くかを教えてくれる一冊。