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Grizabella

セレンディピティを求めて

『発達障害の子を育てる本 ケータイ・パソコン活用編』 ※3/8追記

 

発達障害の子を育てる本 ケータイ・パソコン活用編 (健康ライブラリーイラスト版)

発達障害の子を育てる本 ケータイ・パソコン活用編 (健康ライブラリーイラスト版)

 

 

先日の本と似たテイストで、非常に見やすいレイアウト。

発達障害のある子がPCやスマートフォンなどの身の周りにあるテクノロジー「アルテク」を活用して、スムーズに学習するためのアイディアや、学校に理解してもらいやすい説明のしかたをまとめている。

 

 

義務教育中の発達障害者向けの本だけれど、それ以外の人にも役立つ情報が多かった。

 

「あったらいいな」が割と実現していることに驚く。

そして、ネット中毒のくせに、自分の持っている情報の少なさに驚く。

もっと早くに知っていたら……。

「こういうものってあるのかな」と調べる姿勢が大事だと痛感。

 

メモ

色のついたクリアファイル(光過敏症で、プリントの文字が見づらい人に)
ノイズキャンセリングヘッドホン、パーテーション(聴覚過敏)
カメラ・スキャナー・ボイスレコーダーでメモ(視力or聴覚優位)

カレンダー・リマインダー・キッチンタイマーで、スケジュール管理(視覚的に理解できる)
クラウドで共有

デジタルノート・読み上げソフト・音声入力・OCR手書きもできるソフト(作文など)
マッピングソフトor付箋で、考えをまとめる(デジタル派orアナログ派)

 

 

掲示物の写真を撮るのは、私もやってたなぁ……。

心配性&神経質だから、メモを取っても不安で、「証拠」が残ると安心できた。

ガラケー時代は、画質が粗いのと、ピントが合いにくいので、大変だった!

字数が多い時は、デジカメも使ってた。

 

それから、iPhoneプリインストールの「ボイスメモ」アプリも結構使える(androidにもあるのかな?)。

ICレコーダーや有料アプリには及ばないだろうけれど、メモ程度なら十分。

本当便利な時代になった。

 

私は、板書を写すのが遅かったから(字を書くのが遅い+合っているか気になる)、中高生の時は板書の内容をプリントにしてくれればいいのにと思ってた。

穴埋めプリントの先生もいたけれど。

「字を書くことで覚える」という先生もいたけれど、「時間を割くことか?」と思っていた。嫌なガキですね(笑)

 

この本でいいなと思ったのは、「発達障害じゃない子も工夫していい」という考え方。

そうだよね。大がかりなものは許可を取らないといけないだろうけど、ちょっとしたことなら、自分でやって良かったんだよね。

「特別なこと」は「特別な事情」がないと、やってはいけないと思ってた。

 

今は授業でタブレット端末を使う小学校もあるらしいし、受け入れられやすそうだ。

個人ごとに許可・持込じゃなくて、タブレット全員支給でもいいんじゃないの。これからますますデジタル化進むんだし。もちろん、危険性も教えた上でだけれど。

でも、全部デジタル化されると、内職は難しくなりそう(笑)

 

2012年に文部科学省が小中学生の通常学級で、発達障害の可能性がある子の割合を調べた結果は、6.5%でした。

10年前は、6.3%。

実は大して増えていない。

30人くらいのクラスなら、2人くらいはいてもおかしくないってことか、思ったより多いな。

発達障害」って考えるとピンとこないけど、クラスに1人、2人は変わった子っているもんね。

 

小・中学生の約6.3%が発達障害で、アメリカとほぼ同じなのに対して、高等教育に進んだ人に占める割合は、日本0.32%、アメリカ10.8%と大きな差が。*1

 

日本では、入試はほとんどがペーパーテストで、また入学後もフォローがあまりないため(年々改善されているようだが)。


通常学級では、できる子は評価され、できない子は努力が求められる。←言い得て妙!

また、公平性が重視される。

一方、特別支援教育では、学習よりも治療教育が優先されがち。

ということで、このような人たちは、はじめは学習意欲はあっても、能力の凸凹のために、成績に表れなかったり、叱られたりして、勉強嫌いになってしまうこともある。

現状では、試行錯誤して、それぞれに合った勉強法・生活術を身に付けていかなければならない。

そのためには、家族や周囲の、協力と理解が不可欠なのだ。

*1:3/8追記

日本とアメリカで進学状況に大きな差があることは事実なのですが、データを間違えて記載していたので、訂正します。

日本0.32%、アメリカ10.8%というのは、高等教育における「障害のある学生の在籍率」です。
そのうち、発達障害の占める割合が、
日本:ASD 10.1% AD/HD 2.1% LD 1.1%

アメリカ:AD/HD 19.1% LD 8.9%

です。