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Grizabella

セレンディピティを求めて

『発達障害の人が長く働き続けるためにできること 』

書評 書評-実用書

 

発達障害の人が長く働き続けるためにできること (健康ライブラリー)

発達障害の人が長く働き続けるためにできること (健康ライブラリー)

 

 

成人の発達障害と復職支援についての本

 

発達障害についてはネットでも調べられるけれど、断片的な情報だから、こうやって一冊にまとまっていると便利。

著者のクリニック(メディカルケア虎ノ門クリニック)では、「リワーク・プログラム」という復職支援を行っている。
そのため、特に医療や復職支援に関しては、充実した内容となっている。
診断の流れや支援プログラムについては、地域や病院ごとに異なるし、情報が少ない。
そのため、「ウチでは、こんなふうにやってますよ」という一例を知ることができ、ためになった。

 

コンパクトで字が大きく、図入りという親切設計。人にも読んでもらいやすそうだ。
私は本好きのくせに、活字がギュッと詰まった本や分厚い本が苦手なのだ。
だから、こういう本はありがたい。
精神的に参っている時に、字の多い本は読みづらいし。
「○○な問題を抱えるあなたへ」みたいなタイトルの本で、字がみっしり詰まっていると、「読ませる気あるのか」と思ってしまう(笑)

 

こういうピンポイントな本が、どんどん出版されるといいなと思う。
発達障害はまだまだ一般には理解されていないから、基本的な内容の本も重要ではあるけれど。

個人的には、コミュニケーションやスケジュール管理で、発達障害に特化したものがあればいいと思う。
後者はビジネス書でも代用できるけれど、コミュニケーション術は、聞き上手系ならいいのだが、自己啓発本的な内容だとコミュ障が悪化するし(実体験)
あと、「こういう場合は周囲に合わせましょう」「場に合った適切な話題でなごませましょう」みたいな、あいまいな表現の本が結構多い。それができなくて困っているのに。
ヘルプ(パソコンなどの)で「YES・NO」のフローチャートを置いていることがあるけれど、あんな感じにしてほしい!

 

それから、こういう本をいろいろなところに置いてほしい。
誰もが気軽に、それこそひまつぶし感覚で読めるように。
マンガの体験記でもいいけど。

 

ほかの人と同じ働き方、完璧な働き方をめざすのではなく、少なくとも同僚に違和感を与えない働き方をめざしてください。
「ちょっと変わっているけど、一生懸命で憎めない人」と評価されれば、十分です。

(P.65より)

 

ほんと、その通り 。

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